今回は久々のディーガのHDD換装です。
偶然手に入ったジャンクなDMR-BWT510 2011年製です。
故障の状態は電源を入れると「PLEASE WAIT」の表示のままいつまでたっても起動してこない状態です。
何回も電源ONを試すとごくまれに起動しますがメニュー画面等でフリーズしてしまいます。
おそらくHDDの故障だと思われます。
HDD換装で動くか試してみました。
当初の予定では別記事のDMR-BZT750の時と同様の手法で外付けHDD対応の本機(BWT510)で1TBを初期化して換装と考えましたが・・・起動しないのでダメでした。
で、別の方法でチャレンジです。
【HDDをPCでコピーする 】
<機器の準備>
500GBから1TBへ換装するため私の中古ストック品の中から適当なHDDを準備。
●WD製 WD10EAVS(1.0TB)
賢明な貴方は新品のAV対応HDDを準備して下さいませ。
⇨WD HDD 内蔵ハードディスク AV向け 3.5インチ 2TB WD AV-GP WD20EURX
純正500GBHDDと1TBHDDをそれぞれPCにUSB接続できるHDDケース又はUSB変換ケーブル
⇨ORICO 3.5インチ HDDケース 電源連動 SATA I/II/III対応 高速USB 3.0接続
●SATA-USB変換ケーブル
⇨GROOVY HDDをUSB SATA接続2.5/3.5/5.25"ドライブ専用 UD-505SA
●パソコン(OSがLINUXの物)
本当はHDDクローンマシンを使えばいいのですが今回は目の前にUbuntu入りPCがあったのでそれを使いました。
( クローンマシンを使っても手順は同じです。PCをクローンマシンに置き換えて読んで下さいませ。)
<接続イメージ>
両方のHDDをPCにUSB接続します。
(500GBは面倒なのでディーガから降ろさずUSB変換ケーブルでPCに接続)
【HDDのコピー】
PCでHDDコピーコマンドを実行します。
1TBHDDは何かのWindowsPCで使ってた残骸の為、NTFSフォーマットでパーテーションが切ってありましたが無視です。どうせ消えちゃうし・・。
PCのコマンドに下記を入力して実行します。
$ sudo dd if=/dev/sdXX of=/dev/sdXXX bs=4M
「if=」にコピー元を、「of=」にコピー先を指定します。
sdXXやsdXXXはPCの構成によって異なりますので参考にされる方は注意して下さい。
コピーが始まったら何の案内も出ませんので放置します。
で!ここからですがディーガのHDD換装にHDDのフルコピーは不要です。
通常500GBとかのフルコピーは1時間以上かかりますがそんなに待っていられません。
今回は5~6分くらい経過したところでUSBケーブルを気にせず抜いちゃって終了。
時間は適当です。私の経験上、純正HDDがひどく損傷していなければ5分くらいかなと思っています。先頭領域だけ引っ越しできればいいみたいです。
【1TBへ換装テスト 】
動作確認の為1TBHDDを純正HDDの上に重ねて置いて純正のSATAケーブルを500GBから1TBへ接続変更します。(コピー失敗した時の為に仮置きです)
ここでディーガの電源を入れるのですが電源ボタンではなくリモコンの「スタート」ボタンを押して起動させます。
起動したら各種設定項目の中のHDD管理よりHDDのフォーマットを選択して初期化を行います。無事初期化が完了すれば換装成功・・・と思います。多分。
実際に初期化した後の録画時間(残量)をチェックしてみました。
DRモードで92時間と表示されました。
DMR-BWT510の純正スペックを確認すると
なんか微妙な数値ですね・・。
ネットで他の人の換装情報を調べてみました。
すると純正500GBで残量46時間(DR)、1TBで92時間(DR)と表示されているようなので換装及び大容量化は成功したみたいです。
録画も問題なく出来ました。
この方法ですとバイナリーエディタ等使わずに容量アップできます。
本体が正常起動するようになったので試しに2TBを素直にUSBHDDで登録してみた所、残量が184時間と表示されました。(外付けでの状態です。)
調子に乗って3TBを試しました。ダメでした。
Max2TBの仕様でした。しかたないですねコレは。
【2TBへ換装(遊んでみました)】
母体が生き返ったので遊んでみました。
2TBへ換装です。
USBHDDとして2TBは普通に登録できましたので、このHDDを本体HDDと交換してみます。
2TBを接続して1TBの時と同様にリモコンの「スタート」ボタンで起動させます。
他のディーガのリモコンなら「操作一覧」ボタンでもOKです。
起動すると画面には「HDD残量が少なくなりました」と表示されます。
これはまだHDDの容量認識が出来てないからです。
初期設定メニューより「HDD管理」に進み内蔵HDDのフォーマットを実施します。
【2TB装着 フォーマット前】
完了すれば残量が184時間となり換装完了です。
USB外付けHDD対応のディーガはDMR-BZT750の時と同じく母体のディーガが動く状態ならばPCやHDDコピーマシンいらずでHDDの換装が可能のようです。
※ただし、この方法ですと内部に記録されている電子マニュアルやサンプルピクチャ等の情報がコピーされません。ネット上ではインチキな方法と比喩されているようですがHDDの換装をDIYで行うユーザーが内蔵電子マニュアルなんてリモコンでチマチマと見ますかね?必要ですか? 私は不要です。録画が出来ればいいんです。
まとめ
【母体が正常な場合】
●換装用HDDをUSBHDDとして一旦登録する。
↓
●登録したHDDを内蔵HDDと交換する。
↓
●本体をスタートボタンで起動させる。
↓
●初期設定より内蔵HDDをフォーマットする。
↓
●完了
【母体が起動しない場合】
●内蔵HDDのコピーHDDを作る。
(先頭領域だけでOKのようです。)
HDDクローンマシンがあれば簡単です。
↓
●あとは上記方法と同じです。
1TBと2TBを交互に接続すると都度フォーマットが必要です。
ディーガ本体は前回のHDD容量を記憶しているようで、前回と違うHDDが装着されると容量不明(残量0)と認識するようです。
今回は起動しないディーガ(DMR-BWT510)のHDD換装のお話でした。
全部、自己流の方法なので参考にされる方は自己責任でお願い致します。