DIY>カスタム>クラフトナイフ
今回は愛用のクラフトナイフをより使いやすいようにカスタムしてみました。
商品はオルファ(OLFA) クラフトナイフL型 34Bです。
この商品はステンレスボディーで切れ味も抜群に良いスグレモノです。
刃が砥げるので上手に使えば一生ものかもしれません。
そして激安!Amazonなら500円程度で購入できます。
細かい仕様や評価はAmazonをご覧くださいませ。
で、使ってみると少々気になる部分がありカスタムしてみました。
<気になる部分>
★ステンレスボディーで直線的デザインなので持った時にフィットしない。
(力の要らない作業なら軽く握るだけなので問題ありませんがチョット固いものを削ったりする時にはしっくりこない。手が痛い)
★刃を固定するダイヤルをしっかり締め付けないと刃が動くので危ない。
(刃を出したときは注意して締め付けるので問題ないが刃を収納した時に緩めにしめておくと刃先が勝手に飛び出していたりする。)
<カスタム内容>
★ボディー全体のレザー(本革)貼り。
※私はレザークラフト初心者(ど素人)です。
※アウトドアでこの商品を使うことはありません。
<用意したもの>
●オルファ(OLFA) クラフトナイフL型(手持ち)
●レザー(本革)の端切れ(昔Amazonで買った残り)
●LOCTITE(ロックタイト) 黒ゴム接着剤(神接着剤です)
●鳩目リング(なくてもOK)
【ここからが作業内容】
かなり「やっつけ仕事」です。
レザーの切り出し
・長さは大きめで適当に。
・幅はナイフにぐるっと巻き付けたときに丁度良くなるようにカット。
(55mmでジャストフィットでした。)
黒ゴム接着剤の塗布
・レザーの裏側の毛羽立ちを軽く削って除去してから接着剤を全体に塗る。
・ナイフのボディー全体にも薄く接着剤を塗ってからレザーの上に置く。
LOCTITE(ロックタイト) 黒ゴム接着剤はヤバイよ。
レザーの接着
・レザーの合わせ目が丁度刃のスライド穴に合うように巻き付けます。
(合わせ目はダイヤルの反対面に来るようにしました)
・黒ゴム接着剤はすぐには乾かないのでレザーの合わせ目に隙間が出来ないように引っ張りながら貼り付けます。
(両端はあとでカットするので適当)
レザー表面に接着剤が付いてますがあとで簡単に除去出来るので気にしてません。
この黒ゴム接着剤はマジにスグレモノです。
レザーのカット
・余分な両端を切り取ります。
先端はボディーに合わせて、後端はハトメリングの分長めにカットしました。
表のダイヤルの溝部分にも切り込みを入れてます。
レザー切断面(コバ)の仕上げ
本来ならレザー端面(コバ)はコバ磨きとかを行うそうですが私は「ど素人」でそんな綺麗な仕上がりを望んでいません。インチキな方法でチャチャッと済ませます。
〇端面に木工用接着剤を雑に塗る(指で塗りのばす)
〇加熱したハンダゴテで端面を焼きならす。以上!
<先端>
<ハンダゴテで焼いたあと>
<後端>
ハンダゴテで優しく数回なぜてやると黒くて固い少しツヤのある表面になります。ほんの数十秒でちょっと使い込んだ皮の味わいに似てきますい。木工用ボンドを塗らずに焼くとただ焦げるだけでツヤが出ません。焼きすぎは注意です(炭化しちゃいます)
スライド用溝の加工
切れ目を入れておいたダイヤルのスライド部分を拡大加工します。
これも几帳面な人なら溝幅に合わせてカッターで長孔加工をするのでしょうが、私はそんな面倒な事はチョットゴメンナサイです。ここもコバと同じように切断面に木工用ボンドを塗ってハンダゴテで焼き広げました。
焼き広げた部分の内側がガサガサしてちょっと汚いので磨きます。
使い古しの菜箸(さいばし)を突っ込んでコバ磨きの要領でガシガシこすり磨きします。
<磨いた溝の内側>
<刃を入れてみる>
若干擦れ感がありますが、問題なくスライドします。
ダイヤルのかかり代がレザーの厚み分減りますが問題ありません。
※私はダイヤルの向きを純正とは逆面にして使っています。
※表面に付着した黒ゴム接着剤は指の腹でこするとポロポロと消しカスのように剥がれます。
ハトメ打ち
元のボディー後端には引っ掛け用と思われる穴加工がされていますが位置が悪い。
握ったときに、ちょうど手の平に当たる部分なのでキーホルダーとか付けると邪魔になります。
なのでレザーの最後端にハトメリングを取り付けました。
完成
制作時間:1時間程度(写真撮影含み)で出来ました。
いい感じです。(自己満足)
使用感
〇握った感じがとても良くなりました。しっとり感がgoodです。
〇刃のスライドに少し抵抗感が出て勝手に刃がストンと出なくなったので安全になりました。(不幸中の幸いってやつですかね・・。)
〇ダイヤルをガチガチに締め上げなくてもレザーとの摩擦で刃が動かなくなった。
右手の親指でダイヤルを押し出して同じく親指でダイヤルを押し回すだけで軽作業なら刃が動かないので楽チンになりました。しまう時も親指1本で軽く締めておけばレザーとダイヤルの摩擦が大きいので刃が出てきません。
おまけの仕上げ
私はレザー製品には本革、合皮問わず定期的にニベアを塗布しています。塗った直後はベタベタしますが10分もたてばベタつきは綺麗に消え、しっとりとした感触になります。耐久性も格段にアップしますのでお勧めです。
あと黒ゴム接着剤で貼り付けたところは全然はがれる気配はありません。
もし失敗してはがしたくなったらシンナー系の液体に付けておけば綺麗にはがす事が出来ます。パーツクリーナでもきれいにはがせます。
あとがき
今回は手持ちのクラフトナイフをカスタマイズしましたが、次に新規購入するのなら別のモデルも候補に入れています。
普段使いの工具選びって楽しいですよね。