DIY>樹脂補修>プラリペア
今回は自動車ネタです。
今年の豪雪で愛車のフロントアンダースポイラーの取り付け部がちぎれてしまいました。
ぱっと見は分からないのですが、微妙にバンパーから浮いてしまっています。
春になって、雪も消えたのでスポイラーを外してちぎれた部分の補修にチャレンジです。
ここで、登場するのが有名なプラスチック造形補修接着剤「プラリペア」です。
前々より気になっていた商品で今回初めて使用してみます。
自動車の樹脂部品は瞬間接着剤ではダメ
最近の自動車のバンパー等の材質は「PP(プロポリピレン)」などが主に使われております。この材質は柔軟性があり割れやちぎれを補修するのに通常の瞬間接着剤などでは接着できません。くっついたように見えても力を加えるとポロっと剥がれてしまいます。はんだごて等で溶かしても十分に溶着しないのと元の形がくずれて見た目が悪くなります。
こういった材質用に様々な専用接着材が売られていますが、今回は中でも評判のいい「プラリペア」を使ってみたいと思います。
初挑戦なので綺麗にできるか自信はありませんが、補修箇所が見えない所なのでDIYでチャレンジです。
補修箇所(パーツ)はDA64Vのアンダースポイラー
愛車のDA64Vはバンなのですが、フロントバンパーはワゴン用に交換済です。
写真の赤丸部分のスポイラーが補修箇所です。
写真は破損前のものですが、この冬の豪雪で雪に押されてバンパーに固定されている部分が2箇所ちぎれて浮いてしまいました。
【外したアンダースポイラーの裏側】
ボルトの頭が入るフック部の平らな所が2か所ともちぎれてしまっています。
スポイラー側に残った脚部もちぎれる寸前です。
このフックを元の場所に接着する必要があります。
このフックにボルトが入りバンパー側の穴に差し込んでバンパーの裏からナットで固定されています。
つまり引っ張り強度が必要なフックになります。
うまく「プラリペア」で補修できるのでしょうか?
プラリペアの使い方
さっそくAmazonで購入した「プラリペア」です。
中には溶剤と粉末の樹脂材と容器とニードル、スポイトが入っています。
使い方を簡単に公式ページから抜粋します。
①溶剤を付属容器にスポイトで満たんに入れて付属のニードルを付けます。
②容器を粉末樹脂の入れ物の上に持っていきます。
③液を少し粉末樹脂上に1滴落とします。
④粉末の球をニードルの先端に付けて補修箇所に付けます。
基本的な流れはこんな感じです。
部品は接合面を下図のように加工すると強度アップするようです。
今回は部品が小さく平らな場所ではないので削りませんでした。
実際の補修した画像
初めてのチャレンジなのと部品の位置がずれて欲しくなかったので接合部はあえて削らずに、ちぎれた断面をピタッと元通り合わせてそのまま樹脂を塗りたくりました。(汚い仕上がりです・・・)
塗布直後は指で押すと簡単にズレてしまいます。
溶剤もサラサラした液体で粘着性も感じられないので部品の位置が定まりません。
本当に接着されるのか心配です。
<注意>
溶剤の臭いが強烈に臭いです。
シンナーとは違った異臭です。
施工時は換気が絶対必要です。マジで死にます。
強度はあるのか?
説明書には5分程度で固まると書いてありましたが心配なので30分くらい放置しました。
結果は・・・。
凄い!! かなり強固に固まっています。
このフックはコの字状になっている為に裏側に直接樹脂材を塗布できませんでしたが溶剤がしみ込んで裏側まで回り込んだようです。
手でフック部分を引っ張ったり捻ったりしてみましたがビクともしません。
完全に固まっています。
それも、瞬間接着剤のような硬質な硬さじゃなく樹脂のたわみに追従する粘りのある硬さなのでパキッと割れる感が全然ありません。
これは接着じゃなくて樹脂の再生ですね。
マジで素晴らしいです!
「プラリペア」凄い威力です!!
PP樹脂の補修に悩んでるならコレは「買い」ですね。
今回購入したのは黒色でしたが透明色もあるようです。
補修後に塗装が必要な箇所なら透明色がいいかもしれませんね。
容量も今回の補修内容程度では、ほんのわずか減っただけでした。
バイクのカウリングなどの広範囲で割れた場合なんかだと結構大量に使いそうですね。
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・子供のおもちゃの補修
・ノートPCの筐体の補修
その他、樹脂の補修に色々使えそうですね♪
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今回の商品は1700円程度で購入したのですが、ヘタな瞬間接着剤で悩むくらいなら絶対「プラリペア」をお勧めしますよ。
▼【プラリペアキット PK-16 黒】
おまけ
あまりの接着能力に感動して前より気になっていた自宅の便座の裏側の割れの補修に使ってみました。
かつて、耐衝撃強力瞬間接着剤で補修をしてみたが1週間も持たなかった便座です。
▼【アロンアルフア プロ用耐衝撃 20g】
<STEP1>
元の瞬間接着剤をカッターと彫刻刀で綺麗に除去しました。
(パリパリと接着剤は剥がれちゃいました・・。)
ついでに接合面をV字に彫刻刀で掘り込みました。
<STEP2>
プラスチックの裏面と表面の両方に「プラリペア」を塗布します。
バンパーに使ったのは黒色でしたので、
今回は透明のプラリペアを追加購入しました。
▼【プラリペア クリアー PL16C】
便座の内部は前回の残りの黒色を、見える側は透明色を塗布しました。
・・塗布後の写真撮るの忘れた、後でUPします。
<STEP3>
1時間以上放置して硬化するのをしっかり待ちました。
かなり無理な力のかかり方をするので慎重に・・。
<結果>
かなり強固に固まりました。
瞬間接着剤の時の様な危なっかしさがありません。
バッチリくっついてます。
追記:1か月経過しましたが大丈夫です。割れてません。
もっと早くに買っておけば良かった・・・
凄い!おそるべし「プラリペア」です。
▼出物パーツはここをチェック!▼