風父(ふうとっと)ライフ  生活雑記録

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ジャンクな水冷ノートPC クーラントが空っぽ? 復活出来るか?

今回は久々のジャンクPCの修理です。

 

ドナーはノートPC「富士通 FMVNWC90D」

Windows Vista Core2Duoモデルです。

 

なんで今更 Vistaか?

 

このPCのスペックが面白くて

地上,BS,CSデジタルチューナー搭載でなおかつ水冷ユニット搭載

おまけに、タッチパネル付きサブモニター搭載といった変わり種です。

もっと言えばブルーレイドライブまで付いています。

 

【カタログの写真】

FMV

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しかし、壊れています・・。ジャンクで入手です。

 

故障個所は「水冷ユニット」です。

 

起動はしますが、すぐに「冷却装置不具合のエラー」が出てしまいます。

冷却装置の音も「静音」が自慢のはずなのにずっと「コトコトコト」と普通のFAN式よりうるさい異音が出ています。

 

これは冷却ポンプの故障か冷却液(クーラント)の枯渇と思われます。

 

という事で水冷ユニットの修理にチャレンジです。

 

もし直ったらOSのWindows7化にもチャレンジです。

(TV視聴ソフトが動くかが鬼門ですね。)

 

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さっそく分解してみる。

特に分解は難しくない機種でした。

サブモニターを最初に外せばあとは普通の富士通製ノートPCの分解と同じです。

 

いきなりですが、これが問題の水冷ユニットです。

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分解作業中、PC内部は「甘ーいニオイ」がただよっています。

自動車のクーラントが漏れた時と同じ匂いです。

久々にこのニオイを嗅ぎました・・。

(最近車イジリしてないなー、懐かしい感じです。)

 

ユニットを外して細部を確認してみます。

 

案の定、ゴムホースのバンド周辺にクーラントの漏れた跡があります。

おまけに、ゴムホースはひび割れてひどい状態です。

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ラジエター側もポンプ側もひび割れがひどい状態です。

外してみてもクーラントが一滴も出てきません。

完全に枯渇しています。

 

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ホースを交換する

さて、代用ホースをどうするか・・。

お金をかける気はサラサラありません。

手持ちのガラクタをあさってみました。

 

ありました。「シリコンチューブ」

昔、車いじりで使ったエンジンルームのバキューム配管の残りです。

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若干外形が太いですが内径はイイ感じです。

これを使うことにしました。

 

カッターで簡単に切れるのでサクッと切って交換です。

 

ホース外径が太くってホースバンドが使えません。

車いじりの定番、インシュロック止めで大丈夫でしょう。

 

細かい事は気にしません。

 

 

【ポンプ側】

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【ラジエター側】

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クーラントをどうする・・。

 

 ここからが問題です。

 

<水冷PC用クーラント>

ネットで検索するとPC用クーラントってのが売っているようです。

成分の特徴:腐食や絶縁がどーのこーのと色々書かれています。

 

このような商品です。↓↓

「ふーん、こんなのあるんだー」と思いながら、向かった先は庭先にとめてある愛車の所。エンジンルームのリザーバータンクからクーラントをペットボトルに少々盗んで部屋に戻りました。

 

匂いからいって自動車用でOK!と勝手に決めちゃいました。

どーせ自分が使うんだし。うまく動く保証も無いので・・。

 

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クーラントをどうやって入れる・・。

 最大の問題です。

●ノートPC用水冷ユニットのクーラント補充はどうやって行う?

●補充口はどこ?

●エア抜きはどうする?

 

補充口はホース部しかありません。

むずかしい事は考えずに誰もが考える方法で試して見ました。

 

こんな感じです。

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一旦長いホースに交換してペットボトルと吸引ポンプを接続しました。

 

吸引してクーラントが通路を一周してきたらエアーが出なくなるまで何回か循環させて最後はシリコンホース内のクーラントがこぼれないようにしてサッとタンクとラジエターを接続する短いホースに交換して終わりです。

 

わずかにエアーが入ったと思いますが見なかった事にしました。


ここでクーラントの循環テスト(ポンプの動作テスト)を行いたいのですがPCを一旦組み上げないと通電できません。

 

循環ポンプが壊れていたら今までの作業は「水の泡」です。

 

とても面倒ですが仕方ありません。

 

循環テストしてみる。

仮にPCを組み上げて通電テストです。

「グジュグジュ」と小さな音を発してPCが起動しました。

しばらく観察してみると元の「コトコト」音は消えました。

ですが、時折「グジュグジュ」と音がします・・。

やっぱりエアーが少し残っているのかもしれません。

 

ただ冷却エラーは出なくなりました。

ポンプは壊れていなかったようです。

 

ならばと、もう一回バラしてクーラントの補充と循環を行い再度組み直して完成です。

「グジュグジュ」音はわずかにしますがこれでOKとしました。

 

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CPU温度のチェック

フリーソフトの「Core Temp」でチェックしてみました。

地デジ視聴中(2時間連続)で60℃から75℃位を推移しています。

 

「うーん・・温度高くね?」

ノートPCだからか?

比較対象がないのでよくわかりません。

しかし、特に動作が遅くなることもなく動いています。

地デジの視聴を止めると50℃位まで下がりますがちょっと高いですよね。

 

ちなみにこのブログを書いているデスクトップCore(i5)のiMacの温度を同じソフトで見てみたら35℃前後を推移していました・・・。

 

冷却通路内の洗浄が必要だったのかもしれないなぁと少し後悔しつつとりあえず様子を見てみる事にしました。

 

次はVistaからWindows7へのアップグレードです。

富士通のテレビ視聴ソフト「DigitalTVbox」と「チューナードライバー」がWindows7で動くかどうかです。

 

結果は次のブログで紹介する予定です。(成功しました。)

 

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