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今回のお話はパネルヒーターの修理です。
トヨトミ製:EPH-121 2008年製
このパネルヒーター、左側のパネルが通電しなくなる持病があるようです。
ネットで見ても同じ症状の書き込みが多くありました。
手元の商品も同じく「左側パネル」だけ通電しません。
分解してみる
まずは分解して故障個所を探してみます。
隠しねじが5カ所ありますが簡単に分解できます。
脚も外す必要がありました。
正面のパネル枠を外すと保護ネットが見えてくるので、それも外すとヒーターパネルに到達します。パネルを固定しているビスを外すとパネルの裏が見えます。
ヒーター商品には温度ヒューズが付いている
電器暖房器具には異常過熱による事故を防ぐ為に「温度ヒューズ」というものが必ず付いています。
このヒーターパネルにも裏側に温度ヒューズが付いていました。
導通チェックをしてみると、やはり切れていました。
試しに直結してみると、正常に発熱が始まりました。
故障の原因は、温度ヒューズ切れでした。
温度ヒューズを交換する。
純正の温度ヒューズの設定温度は144°Cです。
近所のホームセンターで代用品を探しましたが、154°Cしか在りませんでした。
まあ、10℃の差ならOKでしょう。(自分で使う品だからですけどね)
切れたヒューズを切って新しい物に交換します。
これで、とりあえずの修理は完了です。
しかし、再発の可能性が気になります。
なぜ左側のパネルだけ温度ヒューズが切れるのか?
外したヒーターパネルを見てみます。
裏側には温度ヒューズとサーモスタットが付いています。
このサーモスタットで通電のON/OFFを制御しているのでしょうか・・。
144°Cの温度ヒューズが切れたという事は、温度ヒューズ周辺はかなりの高温になるって事ですね。
パネル裏側全体を見るとコーナー部にかけて茶色く変色しています。
これは、コーナ部に高温の熱が溜まっているという事かな?
ボディーには空気の出入りの為の通気口が上下に空いてます。
左右のパネルの開口部は同じ大きさです。
なぜ左側だけ温度が高くなるのかは解りませんね・・。
ファンは付いてません、排熱は自然対流ですから上の角(かど)に熱だまりが出来ちゃうのかもしれませんね。
プチ改造 穴を増やしてしまえ!
難しい事は考えずに ボディーに穴を開けます。
温度ヒューズの付いてる位置の下部に吸気穴追加です。
気休めかもしれませんが、まあ使ってみて様子を見ましょう。
【追記】この記事を書いてから1シーズン使いましたが問題なく使えています。
パネルヒーターは至近距離で使うには安全で良い商品です。
ただ、部屋全体の暖房には適しません。
まとめ
結局、故障の箇所は分かりましたが、原因はよく解りませんでした。
1回温度ヒューズを交換すると数年は使えるみたいです。
温度ヒューズの経年劣化って聞いたことありませんが、不思議です。
温度ヒューズなら交換も簡単ですから、今回は良しとしましょう。