家電>炊飯器>故障防止
今回のお話は炊飯器の扱い方です。
先日、近所の奥様が炊飯器が故障したと愚痴ってました。(まだ新しいのに!!って)
毎日の必需品で、故障するとご飯が炊けないので主婦の方は大問題ですよね。
炊飯器って価格が1万円位から高額な物は10万円を超える物まで様々な機種がありますね。
CMで有名な某社の南部鉄器の内釜は釜単体の部品価格で35,000円位しますからね。
炊飯器の寿命について
みなさん、過去に炊飯器ってどれくらいの期間で買い替えましたか?
2~3年で壊れて買い換えた人や10年以上使っている方など色々でしょう。
私が思うに、炊飯器の寿命は毎日の使い方(お手入れのやり方)で大きく変わるんじゃないかな?と思っています。
ちなみに、我が家の炊飯器、今使ってるのは2013年製(4年前のモデル)で、その前のは約17年間使いました。(嫁入り道具で奥様が持ってきた物で、最後は落雷の影響で壊れました。)
炊飯器の種類
一般的に3通りに分類されるんじゃないかな?
1.ガス炊飯器(古いかな・・でも現在も使っている人は多数いらっしゃいます。)
2.電気炊飯器(ヒーター加熱タイプ:安価なタイプはこの方式が多いですね)
3.IH炊飯器(IH加熱タイプ:今の主流のタイプですね。)
今回は、ガス炊飯器はちょっと除外したお話になります。
炊飯器の大まかな構成
1.電源コード部 (電源コード、巻き取り部)
2.マイコン基盤とセンサー類(制御部)
3.加熱部 (ヒータやIHの部分)
4.操作部(フタの部分)
5.内釜
になります。
早期に故障した炊飯器を見ますと、共通して言えるのは「見るからに汚い!」って言う所かもしれませんね。
お手入れ不足や取り扱い方法の間違いで故障が早期に発生している感じがします。
炊飯器を長持ちさせるポイント
=お手入れ=
●外装をきれいにしましょう。
油でギトギトしてる人って結構多いんですよね。
特に、底面をきれいにしましょう。
(上面、側面は誰でも気にしてるでしょうが、底面です。)
何で底面かって?
裏返してみると分かります。放熱穴が沢山開いているでしょ。
↓参考:我が家の炊飯器の底面です↓
IH炊飯器の中には、放熱用のファンが付いています。ですので、通気口が塞がれてしまうと、空気の循環ができませんね。
汚い炊飯器は底の通気口が油にまみれたホコリで、しっかり塞がれています。
これが、故障を誘発する原因のひとつになってると思われます。
歯ブラシなどで、しっかりとホコリを取り除きましょう。
●内側をきれいにしましょう。
内釜を入れてる場所って、基本汚れにくいので、汚れを見逃しがちです。
ここに、煮汁の固まったものや、ご飯粒のつぶれて固まったものが付着していると内釜がしっかり収まりません。センサー類が正常に機能しなくなるので、ここはしっかりと拭いておきましょう。(※水入れちゃダメですよ)
内釜の外側もきれいにしましょう。
●内ブタは外して洗いましょう。
内ブタ、外したこと無いっていう主婦・・いらっしゃるんです。
外し方分からないって主婦・・いらっしゃるんです。
3年間、1回も外さなかった(イコール洗わなかった)炊飯器を見たことあります。
(フタのボタン押してもポンッって開かなくなったって事でお客様の自宅で拝見させてもらいました。確かになんかフタが重い炊飯器だな・・ヒンジのスプリングが折れたのかな?と最初は思いましたが、内ブタ外してビックリ!!驚愕!!全面、ビッシリと分厚い黒カビで全面埋まってました。まるで厚さ5mm程度の真っ黒な粘土を全面貼り付けたかのような状態でした。これが重くってフタが浮かなくなってました。)この状態で毎日ごはんを炊いて食べてたらしい・・・。ヤバいです。
円形のパッキンも丁寧に洗いましょうね。やさしくね。
●蒸気口のキャップ類は分解してきれいに洗いましょう。
ここも、説明書見て分解出来るところをチェックしましょう。
●内釜の中でお米を研がない、食器を洗わない。
最新式の炊飯器の説明書には、内釜で米を研いでもいいって書いてある機種があります。(ちょっと前までは絶対NGって書いてあったのにね・・・)
でも、長持ちさせたければ内釜では米は研がないほうがいいですよね。
ダイヤモンドコーティングだから丈夫なんでしょ?って言う人もチラホラ・・。
違いますよ、硬くする為のダイヤじゃありません。沸騰した気泡を細かくする為のダイヤですよ。
食後の洗い桶(おけ)代わりに内釜を使う人もいらっしゃるようですね・・。
★金属系タワシや研磨用スポンジでは洗わない。布メッシュ系スポンジを使いましょう。
※内側のコーティングが早期に剥がれちゃいますよ。
※研磨粒子付スポンジ(表と裏で色の違うよく見るスポンジ)
これを、柔らかいスポンジと言い切る奥様へ。固いほうで御自分のお顔をこすって見てから「柔らかい」かどうか判断してくださいね。
★豆知識★:炊飯器の本体保証は1年間ですが、内釜だけは3年又は5年保証という機種があります。もし丁寧に扱ってたのにテフロンコーティングが早期に剥がれた場合は保証を確認して無償交換してもらいましょう。金物でキズつけたのはダメですよ。
<Panasonicの例>
=使い方=
●研いだお米の入った内釜を本体に入れるとき、必ず内釜の底と周りの水をしっかりフキンなどで拭いてから本体に入れましょう。
じつは、電気的故障の多くは、この作業をしっかりしない場合に多いんじゃないかと思います。
意外と濡れ手で釜を持ってそのまま装着している人、多いでしょうね。
(周りを拭こうと思うと重い米の入った釜を片手で持ち上げながら逆の手にフキンを持って拭くってツライ作業ですからね。)
<内がまの外側の水分の行方>
炊飯時のお米と一緒の水は内釜内で沸騰し内ブタパッキンで外に漏れずに蒸気口から上部に抜けて行きます。これは当然の結果ですね。
しかし、釜の外側の水分は加熱すると外に出られず蒸気となって炊飯器本体の内部に浸入します。これが徐々にセンサーや電気部品に悪影響(錆びる、腐食する)を及ぼしていると予想されます。(液晶表示部の中が水分で曇ってる炊飯器とかよく見ますね。)
なので、内がまの外の水滴はしっかり拭いてから本体に装着しましょう。
●フタを開ける時は、逆の手で上ブタを支えて開く。
上ブタは開ボタンを押すとヒンジスプリングの力でポンッと跳ね上がりますよね。
でも、この跳ね上がりを無造作に毎日繰り返すと、ヒンジ部に無理がかかって故障しやすくなります。(ヒンジ部には細い電線が何本も通っています。)
開ける時に、そっと逆の手で補助してフワッと開ける習慣をつけておくと壊れにくくなります。(電気製品は乱暴に扱う人ほど短期に故障します。)
閉じる時も、バンッ!て閉めずにやさしくロックがカチッってなるようにしましょう。
●電源コードは急な角度で曲げない。
これは使ってる環境にもよりますが、狭い場所に炊飯器を置いて使っているご家庭。
コンセントを凄く無理な角度で挿してあり、電源のコードが極端に屈曲してる場合があります。
これは発熱や断線の原因になりますよ。コードの取り回しに余裕を持たせましょう。
まとめ
★炊飯器を長持ちさせるには
★説明書に沿ったお手入れ箇所を守ってキレイにしましょう。
※これは、毎日キッチリじゃなくってもいいと思います。
見た目は上面、機能は底面をキレイにね。
★毎回行う作業は気遣いを忘れないで使いましょう。
・内釜は軟らかいスポンジで洗う。
・炊飯開始時の内釜の外側の水分は拭いてから入れる。
・フタの開閉はやさしく手を添えて行う。
コレだけの事を毎日心がけて使えば、きっと長くトラブル無しに使えると思いますよ。
番外編
炊飯器選びって悩みませんか?
凄く金額幅があるけど、この金額の差は何だろう?って思いませんか。
各メーカー色々機能が違うけど、どれが美味しく炊けるのだろう?
炊飯器はご飯を炊く商品です。(あたりまえ) ですので、金額の差は単純に、ご飯がいかに美味しく炊けるか、いかに美味しく保温できるかの差と思って下さい。
(決してデザイン料やブランド料で差を付けている訳ではありませんよね。)
だから、高い機種ほど美味しく炊けて、美味しく保温できると思っていいと思います。
※ただし、じゃあ最上機種を選べばいいのか?ってなりますが、そうではありません。
最上級機種は不要な機能も沢山付いてたりします。(たとえば、スマホでOOOが出来るとか・・)
私流の炊飯器選びは、最上機種から2~3ランク下の機種の中で比べる。
だいたい、このランクだと炊飯の基本性能は最上級機とほぼ同じはずです。
あとは、サブ機能で判断します。例えばスチームの有無だとか圧力の有無だとかですね。※いらなくても付いてくる機能は仕方ありませんけどね。
■最近の家庭は保温をしない家が多いと思います。残ったご飯はラップやタッパーに入れて冷凍するパターンですよね。こういった使い方の場合、スチーム保温はムダな機能になります。
普段食べてるお米の銘柄とかも、こだわってる家庭と安価なお米でいいやと購入してる家庭とがあると思います。5段IHや7段IHなんていう差は、素人の味覚で違いが判断できるかは微妙ですね。
最終的には予算とのバランスです。同じお米と同じ水を使って毎日ご飯を食べるなら、美味しい方がいいに決まってますよね。予算が許せばランクを上げましょう。